『新聞社』

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書)

毎日新聞に勤務し、常務を務め、退任した筆者が語る、新聞社の実態の話です。読売と朝日が大手2紙で残ろうとしてる現状、毎日と産経はヤバイから中日も巻き込んで業務提携、第3の勢力になり、新聞というビジネスのバランスを取れるようにしていかなければならない、というのが大まかな主張と読みました。新聞社のビジネスモデルに問題があることについて、ざっとまとめられています。この本の中心は4章、5章の筆者がこれからの新聞を考える部分なので、新聞社の膿に関する深い突っ込みがほしければ他の本の方がいい気がします。3章で放送局と新聞社の絡みに問題があることを取り上げているのが、問題が新聞紙上にとどまらないことを示し興味深かったです。
最後のほうの提言で出てくるのですが、現状の各社が印刷システムを備え、配達網を独自に持つ、というカネのかかる仕組みを会社を横断してまとめ、販売網ではなく新聞そのもので勝負する体制に持って行くことが必要、という点には大いに納得でした。なんだかコンビニの共同配送システムを思い出すんですよねえ。あれが一種の理想のような気がします。