きそくただしいせいかつ

日々の生活のペースセッター

地域おこし成功例

 地域おこしの成功例を山のように聞くのだけれど、それだけ成功しているのであれば山のように処方箋ができていて、おのおのアレンジすればどこの地方でも蘇りそうなものだが、現状そうはいっていない。その理由を(ごく簡単に)考える。

  1. 成功例に対して膨大な数の失敗例・未実行地域がある
  2. 処方箋があっても地域の個別事情があり適用できない
  3. 成功しているのはある期間であって(中心的メンバーが活発な間とか)そのうち衰退してくる

などの原因があるのかなと推測。
 この間機会があって聞いた、アートで地域おこしをしようとする地域の話。徳島県神山町。都会の人には、田舎のこういうスローな感じが受けるんでしょうね。ただ、地域の特性を生かしているわけではないので、町を挙げて大規模に展開できないとそのうちしぼみそうな恐れは感じます。
イン神山 - 神山 アートで まちづくり
 また、高知県馬路村。農協でゆずの加工品を作って、通販で年商30億だそうです。産業があれば若者が集まる、ということで少しずつ活気づいているらしい。高齢社会における活性化のあり方ですね。
馬路村農協 トップページ
 去年、都市構造論の教授が「地域活性化には『よそ者・わか者・ばか者』です!!」と熱弁していたのを思い出した。イノベーションを起こすきっかけになる人物はたいていこのどれかだという。考えてみれば、わか者は、Iターン者が多いのでよそ者条件も満たし、とてもよいですよね。一番難しいのは、ばか者を呼んでくることか。

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翻って、私の地元富山県高岡市は来年開町400周年なのですが盛り上がりに欠ける。ちょっとありきたりすぎるんでしょうね。歴史文化都市にするには、文化財が散在していたり、前田家のお膝元で押すのか万葉の里で押すのか方針がはっきりしない。かわいいキャラクターも作ってはいるが、連続性や特殊性が少なく、話題性に欠ける。あとはやっぱりわか者・よそ者主体じゃなさ過ぎるところですか。加えて、もうちょっと女性のパワーを活用したいところかなと思います。とまあ、ふるさとは遠きにありて思うもの、をしていても仕方がないのですが。
全体的にこれぐらい柔らかくなれば変わるかなあと思う。いえ、内情いろいろあるとは思うんですけどね・・・。
http://www.senmaike.net/color/
このぐらいまで情報発信する「一般の人」がたくさん出てくるようになれば、街の紹介や人の流れや交流の仕方が活気ある方向に変わるのかなと思う。